近年、子どもの習い事している子がが増加している中、お子さんが習い事への参加を渋る場合は必ずといっていいほど通る道です。
健康上の問題がない限り、頑張って参加させるか、その都度状況を見て休ませる選択をされることでしょう。
子どもに習い事を休みたいと訴えた場合、適切な対応に困惑するかと思います。この記事では、習い事を休む際の一般的な言い訳などを紹介します。
子どもが習い事を休むさまざまな理由と事情
子どもたちは学校、部活、習い事、さらに家庭の用事と、毎日忙しく過ごしています。親としても、そのスケジュール管理には頭が痛いものです。
多くの保護者が直面するのが、子どもが習い事を休みたいと言い出す瞬間です。特に、「習い事を辞めたくはないけど、行きたくない」という場合、どのように対処すれば良いのか迷います。
私たち親も気付きにくいですが、実は子どもの日常は非常に多忙を極めているものです。私の子どもも習い事をしているのですが、時には休む必要がでしょう。
体調不良で習い事を休む場合
最も一般的な習い事の欠席理由は、やはり体調不良でしょう。
子どもが幼稚園に通っていると、流行の感染症に何度もかかり、しばしば欠席しました。小学校でも感染することは多いでしょう。
子どもが感染症にかかるのは避けられないことで、子どもたちもしばしば体験しており、病み上がりには習い事も休ませたほうがいいです。
たとえ午後には元気になっていたとしても、その日の習い事は控えた方が良いでしょう。その理由は次の通りです。
- 体調が完全に回復していない可能性があるため
- 集中力が持続しないため
- 他の子どもに感染を広げるリスクがあるため
見た目は元気でも無理をしていることも多く、他の子どもに感染を広げてしまうリスクも高まります。
幼稚園時代に朝は元気でも午後に急激に体調を崩すことも少なくありません。学校を休んだ日には、習い事も休ませることにしています。
学校関連の予定で習い事を休む場合
学校のイベントや必要な用事で習い事を休ませることはよくありますが、同じ経験をされている方も多いのではないでしょうか。
土曜日に習い事がある場合、学校行事と重なることが多く、事前に予定がわかっていると習い事の先生も理解してくれているため、休みやすい状況でした。
確かに、習い事の先生が学校の行事について理解していると、休む際に説明がしやすいですね。
実際、習い事の先生も学校の予定を把握していて、休みやすい環境が整っていることが多いでしょう。
独自に運営されている習い事の場合、行事の日はお休みとして、別日にスケジュールを調整してくれることもあります。
家庭の事情で習い事を休む場合
習い事を休むもう一つの理由として、家庭の事情が挙げられます。
家庭の事情は多岐にわたり、冠婚葬祭などの場合はそのまま理由を伝えることが多いですが、家族旅行や家族での外出が習い事の日程と重なることもあります。
家族旅行が習い事の日と重なることは多いでしょう。
習い事の先生と親しい関係であれば、「旅行に行きます」と素直に伝えられますが、そうでない場合は直接その理由を述べる必要はなく、「家庭の事情で」と伝えることが一般的です。
旅行で休む際には「家庭の事情により休みます」と予め伝えておくとよいでしょう。
予定が事前に分かっている場合は習い事の日程を調整してもらえることもありますが、できない場合は残念ながら諦めるしかありません。
家庭の事情で休む際に適した場面
- 家族旅行の予定がある時
- 家族で遠出する予定の時
- 友達との遊びに行く時
- イベント参加の際
これらは子どもの都合よりも親の都合で休むケースに当たります。
過労感で習い事を休む場合
子どもが「疲れたから習い事に行きたくない」と訴えることも場合によってあります。
子どもの毎日が非常に充実しており、日々のスケジュールを見ているだけで、子どもがそれを全てこなしているのかと思うと、驚かされます。当然、時には疲れ果ててしまうこともあるでしょう。
学校が基本ですが、放課後には部活や習い事、または友達と遊ぶなど、子どもたちは絶えず何かに忙しいものです。そのため、疲れて習い事に行きたくないと言ってくることも。
子どもたちは体力があるとよく言われますが、過密なスケジュールが続けば疲れもたまります。
適切に休息を取らせることが重要です。
疲れているときは、子どものスケジュールを見直し、考慮に入れます。
たとえば、部活の大会の週、試験期間、または行事がある週など、普段と異なるスケジュールをこなしていると、精神的にも肉体的にも負担が大きくなります。
通常と異なる活動が続くと、大人でさえ疲れを感じますから、子どもも常に元気でいるとは限りません。
疲労が見えるときは、子どもに無理をさせず、休ませてよいでしょう。無理に習い事をさせても、集中力が続かず効果も薄まってしまいます。
指導者や友人との関係で習い事を休む場合
習い事を休む選択が、「先生や友人との関係」であることもあります。
たとえば、友達の間で何かトラブルがあったとき、子どもがその事情を話してきます。
このような場合、まずは驚かずにじっくりと子どもの話を聞くことが重要です。
子どもは感受性が強く、大人と違い、先生の意図を正確に理解するのが難しいこともあります。
例えば、先生が上達を促すために厳しく指導すると、子どもはそれを「厳しすぎて嫌」と感じてしまうことがあります。
突然、優しかった先生が厳しくなったと感じた場合、子どもは驚いて「もう行きたくない」と感じることもあります。
習い事によっては先生が変わり、「もう行きたくない」と言い始めることもあるでしょう。
子どもが習い事を嫌がるには必ず理由があります。早めに対処することが、後悔しないための鍵です。子どもの話をよく聞いて、適切に対応することが効果的です。
指導者や友人との関係で休みたいと言った場合の対応策
- 子どもの話をじっくり聞く
- 習い事の必要性について話し合う
- 習い事先に事情を説明して相談する
- 習い事で好きなことを3つ挙げてもらう
先生との相性や、友達との関係に問題がある場合、場合によっては習い事を変えることも選択肢の一つです。
この対応を通じて、子どもが習い事を再び楽しむようになるかもしれません。
子どもが習い事を休む理由として言い訳をする時の親の対応方法
子どもが習い事を休みたいと言い訳をする時、親としてどのように対応すれば良いでしょうか。
子どもの日々の活動は思っている以上に忙しく、時には大人でも休みたくなるような状況です。子どもも同じ感情を持つのは自然なことです。
一つの正解があるわけではありません。ここでは、対処についてをご紹介します。
対応方法としては、子どもが習い事を休むと言い出した時、直ちに叱るのではなく、まずはしっかりと話を聞くことが大切です。
子どもの言い訳を理解ししっかり話を聞く
子どもが「疲れたから休みたい」と言った時、簡単に「体調が悪くなければ休まずに頑張りなさい」と返しがちです。
場合によっては、子どもが何度も言い訳をして休みたいと訴えるようになります。
言い訳をしてくる状況を察知することが大事です。このとき有効な方法は、子どもの言い分をじっくりと聞く時間を設けることです。
学校については詳しく聞くことが多いものの、習い事についてはそれほど詳しく聞いていないということが多いものです。
子どもが言い訳をしなくても済むよう、背景を理解することが何よりも重要です。
話をじっくり聞くことは、子どもの成長にもつながります。言い訳をしてきたら、まずは否定せずに話を聞くようにしましょう。
子どもが話を通じて自分のことを理解してもらえると感じると、肯定的に捉えることができます。また、相手に伝わるように話す訓練にもなります。
いつもと異なる雰囲気で話をすると、子どもはよりわかりやすく伝えようと努力するので、これも良い訓練になります。
話を聞いている最中に声を荒げたり、意見を遮って否定することは避けた方がよいです。
子どもが一生懸命に考えを伝えようとしているのですから、意見したくなる気持ちを抑え、まずはしっかり受け止めることが重要です。
習い事後の特別なご褒美を設定する
子どもが習い事を休みたいと訴えた際の効果的な対処法の一つとして、習い事を頑張った後に特別なご褒美を用意することです。
子どもが休みたいという理由をきちんと聞き出した上で、その背景にある困難を理解することができれば、親としても適切に対応できるでしょう。
習い事の後に何か楽しい活動が待っているとわかると、子どもは渋ることなく参加するようになります。
確かに、自分への小さなご褒美があれば、私たち大人も何かに取り組むモチベーションが保てます。
習い事は子ども自身の成長のためといえど、時には楽しいと思えることが役立つこともあります。
ただし、ご褒美に関する注意点として、金銭的な報酬は避けること、子どもが本当に喜ぶご褒美を選んで過度なものは控えるといったことです。
とくに物質的なご褒美はおすすめしません。
その代わりとして、習い事の後に限定して、好きなアニメを観ることを許可したり、家族でお気に入りの寿司を食べに行ったりといった具体的なご褒美を用意し、効果的に利用します。
好きなアニメの次のエピソードを楽しみにしているため、習い事にも積極的に参加するようになりました。この方法は動機が不純かもしれませんが、習い事に対する意欲向上につながっている場合もありますので、ケースバイケースで使います。
子どもと一緒にアニメを一話観ることでコミュニケーションの一環となり、非常に満足しやすいです。
習い事へ行く際に「帰ったら続きを観ようね」と言うと、子どもは喜んで「うん!」と返事をしてくれるでしょう。
子どもの意志を尊重する
子どもが習い事を休みたいと訴えたとき、時には子どもの意志を尊重して休ませてみる選択もあります。
子どもがなぜ休みたいのかを深掘りするのではなく、無理に連れて行っても集中力が持続しないだろうと判断し、休ませます。
一度休ませたら習慣化してしまうのではないかと心配する気持ちもありますが、それでも習い事はあくまで一時的なもので、いつかは終わりが来るものです。
それを考慮し、怒りすぎないように注意します。休んだ日は習い事の話をあえてしないことも心がけましょう。
子どもの意見を尊重することで、次回の習い事はすんなり行ってくれる場合もあるものです。子どもも成長しますので、信じてあげることも大事です。
同じクラスの友達が同じ習い事をしていていると、次は習い事に行きやすいので、友達と同じ習い事をするのもいいものです。
習い事を休むことは必ずしも悪いわけではない
習い事は義務ではありません。長期的に見て、たまに習い事を休むことが皆の進度に影響を与えるわけではありません。
子どもが習い事を休む合理的な理由も理解でき、役立つ言い訳があることもあります。また、習い事を嫌がるということは、習い事を始めた動機を再考する良いきっかけにもなります。
子どもには正直であってほしいと願いますが、親がすべてを正直に伝える必要がないことについては、悩む人もいるかもしれませんが、すべてを話す必要はありません。
子どもも親も、ひたすらスケジュールをこなすロボットではないため、思い切って休む選択も間違いではないです。
休むこと自体が悪いわけではなく、習い事を持続させるための必要な選択であると思えば、気持ちも楽になります。
習い事の先生を不快にさせないためにも、休む際には連絡を怠らないこと、そして全てを正直に話す必要はないことを強調させていただきます。
子どもが習い事を休むためにはどんな理由があるのまとめ
これまでの内容を通じて、子どもが習い事を休む際の理由や適切な言い訳について解説してきました。簡単にまとめると以下のとおりです。
- 子どもが習い事を休みたいと言い出した際は、その理由をしっかりと聞き取ることが大切です。
- 習い事を休んでも子どもの成長が遅れるわけではありません。
- たまには親子で習い事を休む日を設けても問題ないです。
習い事に関する悩みを持つ方々や、これから子どもを習い事に通わせようと考えている親御さんたちに役立てばと考えています。
習い事は子どもの成長の一助となるものですが、それを無理に続けさせることなく、心身ともに健康な状態で楽しむことが最も重要です。
ぜひ、この内容を習い事を休む際の参考にしてみてください。