レターパックは、ゆうパックに比べて簡単に小包を発送する方法です。通常は文書や書籍、衣類の発送に利用されることが多いですが、実はお菓子の発送もレターパックで可能です。
ただし、レターパックでお菓子を発送する場合、気をつけるべきいくつかの重要なポイントがあります。
この記事では、お菓子をレターパックで送る際の具体的な注意点や、品名の記入方法について解説します。
レターパックでのお菓子の送り方のポイント
お菓子をレターパックで発送する際には、特に注意すべき3つのポイントがあります。
- 常温で保存できるお菓子を選ぶこと
- お菓子が損傷や湿気をなるべく受けないよう丁寧に包装する
- レターパックのサイズに合わせてお菓子を入れる
これらのポイントについて、詳しく説明します。
常温で保管可能なお菓子の選択
レターパックで送れるのは、冷蔵や冷凍を必要としない食品です。そのため、常温での保管が可能なお菓子の選定が重要です。
例としては以下のお菓子があります。
- 焼き菓子(クッキーやビスケット)
- せんべい
- パウンドケーキ
- チョコ
- スナック菓子(ポテトチップスなど)
- ガムやラムネ
- キャンディーやグミ
しかし、キャンディーやグミ、チョコは高温で溶けることがあるため、涼しい季節に送るか、夏場の発送は避けた方がよいでしょう。
夏場などで溶けやすいお菓子を送る場合は、料金が高くなるものの、「ゆうパックチルド」や「クロネコヤマトのクール宅急便」などの冷蔵・冷凍配送サービスを利用するほうがよいでしょう。
また、ゼリーやジュースなど液体が漏れるリスクがあるものを送る場合は、配送中の事故防止のためにも特に丁寧な梱包が必要です。
レターパックで送るべきではないお菓子は、生ものです。
生クリームやフルーツを使用した洋菓子や、餡を使用した和菓子(どら焼き、大福など)は、送らない方がよいでしょう。というか、やめましょう。
お菓子の梱包について
レターパックでお菓子を送る際は、梱包に細心の注意を払いましょう。
レターパックは基本的に紙素材でできており、雨などで濡れた場合、中の物も濡れてしまう恐れがあります。
配達される際、大半の配送員が注意深く扱ってくれますが、レターパックライトの場合、ポスト投函により予期せぬ衝撃が加わる可能性があります。
また、レターパックには補償がないため、送り物が損傷した場合に補償を求めることはできません。
お菓子が濡れたり、くずれたりするのを防ぐため、丁寧な梱包が必要です。
以下は、梱包の際の有効な方法の1つですので、参考にしてください。
- お菓子を防水のため、最初に透明なプラスチック袋で包みます。
- 次に、エアキャップ(プチプチ)を使って衝撃から保護します。
- レターパックには、お菓子が動かないように緩衝材をしっかり詰め込みます。
既にかわいい缶や箱に入っているお菓子は、それをエアキャップでさらに包むだけで、安全にレターパックで送ることが可能です。
しかし、ガラスや陶器のような脆い材質の容器に入ったものは、レターパックでの送付は避けましょう。
レターパックのサイズを確認してから梱包
お菓子をレターパックで送る場合、そのサイズに注意が必要です。
レターパックには「レターパックプラス」と「レターパックライト」の2種類があり、サイズの規定も異なります。
以下がそれぞれのタイプの詳細です。
特徴 | レターパックライト | レターパックプラス |
---|---|---|
サイズ(mm) | 340×248(A4サイズ) | 340×248(A4サイズ) |
重量制限(kg) | 4kgまで | 4kgまで |
厚さ制限 | 3cmまで | 制限なし(封ができるまで) |
通常、お菓子の重さが4kgを超えることは少ないため、重要なのは「厚さ」の制限です。
レターパックライトは3cmの厚さ制限があり、この厚さがポスト投函可能な最大限です。
ポストに無理に入れると、お菓子が損傷する恐れがあります。また、3cmを超えてしまうと受け入れられない可能性があるため、この点には特に注意が必要です。
もし厚さに不安がある場合は、より柔軟な梱包が可能なレターパックプラスの利用がよいでしょう。
レターパックライトを使う際は、投函前に郵便局やコンビニで厚さを測ることができますので、送る前に自宅でしっかり測定しておくと良いでしょう。
お菓子をレターパックで発送する際の品名記入方法
レターパックで物品を送る際には、品名の記入が必要です。特にお菓子を発送する際、何て記入するか迷うこともあるでしょう。
一般的に、「食品」や「お菓子」といった基本的な表記で十分です。
お菓子の品名の詳細な記述が必要な理由
お菓子を送る際は、あいまいな表記を避けることが望ましいです。
例えば、お菓子を祝事で送る場合でも、「プレゼント」や「贈答品」といった表現を避け、具体的な内容を明記するべきです。
「菓子類」といった一括りの表現も避けるべきです。これらの表記は、内容物が不明確であり、配送上のトラブルの原因となることがあります。
実際に、「食品」と記入しても、郵便局で「生ものは含まれていませんか?」と質問されることがあります。
具体的な商品名、例えば「マドレーヌ」や「おかき」を記入する方が、配送手続きがスムーズに進むでしょう。
また、不明な点がある場合は、郵便局で直接相談すると安心です。
お菓子の品名のあいまいさが引き起こす問題とは?
品名があいまいで不明瞭だと、配送途中での問題が生じやすくなります。
内容物が特定できない場合、通常の航空便での輸送が制限されたり、受け入れを拒否されることもあります。
内容が明確でないと、安全性に問題があると判断されるためです。
たとえ、サプライズギフトとして内容を隠したい場合があっても、適切に届けるためには正確な品名の記入が不可欠です。
明確な品名を記入することで、受取人にトラブルなく届けるため、そして配送過程をスムーズにするためにも重要です。
レターパックプラスとレターパックライトを選ぶ方法
レターパックには、「レターパックプラス」と「レターパックライト」という2つのオプションがあります。共通の特徴は以下の通りです。
- 追跡可能
- 全国どこでも一律料金
- 封筒はA4サイズ
- 最大重量は4kg
それでは、レターパックプラスとレターパックライトの違いを詳しく見てみましょう。
料金 | 600円 |
サイズ | 340mm×248mm(A4サイズ) |
厚さ | 制限なし(封ができる限り) |
重量 | 最大4kg |
受け取り方法 | 直接手渡し、署名が必要 |
料金 | 430円 |
サイズ | 340mm×248mm(A4サイズ) |
厚さ | 最大3cm |
重量 | 最大4kg |
受け取り方法 | 郵便受けに直接投函 |
料金、配達方法、送る物の厚さにおいて違いがあります。
どちらのレターパックも、料金は全国一律で追跡が可能で便利です。
厚さが3cmを超える物を送る場合や、直接受け取りが必要な場合は、レターパックプラスの方が適しています。
レターパックの取得方法と送り方
レターパックの取得方法
レターパックは以下の3つの方法で入手可能です。
郵便局での取得
最も一般的な方法は、郵便局で直接レターパックを購入し、必要であればその場で発送することです。
ほとんどの郵便局には梱包用のスペースが設けられており、疑問点はスタッフに直接尋ねることができます。
営業時間は通常、平日の9:00~17:00ですが、大きめの郵便局では週末も営業しています。
コンビニエンスストアでの取得
急いでいるときは、コンビニでレターパックを買うと便利です。主要なコンビニチェーンで取り扱っていますが、地域によっては取り扱いのない店舗もあるため注意が必要です。
郵便局のオンラインストア
郵便局のオンラインストアでもレターパックを購入でき、通常は20枚セットの形で売られており、頻繁に使用する方に適しています。
価格は割安ですが、送料がかかる場合があるので、購入時にはその点を確認しましょう。
レターパックの発送方法
レターパックライトは3cmまでの厚さに限られており、郵便ポストに投函することで送れます。
一方、レターパックプラスには厚さの制限がなく、ポストに入らない場合は郵便局の窓口に持っていくか、または集荷を依頼するとよいでしょう。
発送時には、送り状番号が記載された「ご依頼主さま保管用シール」を剥がして保管しておくことが大切です。この番号で荷物の追跡が可能になります。
レターパックに最適なおすすめスイーツ一覧
このセクションでは、常温で保存可能でレターパックの送付に適したスイーツをご紹介します。
レターパックで送れるスイーツ
最も推奨されるのは、常温で保管可能な焼き菓子です。
- フィナンシェ
- マドレーヌ
- マカロン
- スコーン
- ラスク
- バウムクーヘン
これらの焼き菓子は種類も豊富で、選ぶ楽しさがあります。
チョコレートやキャンディ、グミも選択肢に入れることができますが、気温が高い季節は避けるべきです。
和菓子では、次のスイーツがおすすめです。
- 芋けんぴ
- かりんとう
- おこし
- カステラ
- 煎餅
- おかき
- あられ
- 金平糖
これらの和スイーツも常温保存に適しており、レターパックでの発送ができるでしょう。
お菓子以外でおすすめのギフト
お菓子だけではなく、以下のようなものもレターパックでの送付ができます。
- 紅茶
- コーヒー
- 緑茶
- 漬物
- お茶漬けの素
- ふりかけ
- 海苔
これらは圧縮されているため、潰れる心配が少なく、日々の生活に役立つアイテムばかりです。ほかにはインスタントラーメンなどもあります。
レターパックを使ってお菓子を発送する際のまとめ
レターパックでスイーツを送る際の重要なポイントをまとめてご紹介します。
基本的には常温で保管できるスイーツのみが送付できるものです。
特に、チョコレートやキャンディーなど、高温で溶けるリスクのあるスイーツは、気温が低い季節に配送することが推奨されます。
また、スイーツが水濡れや破損を避けるため、適切な、そして、丁寧な梱包が必須です。
レターパックライトを使う場合、3cmを超えない厚さであることに留意しましょう。
お菓子を送る際は、品名を「お菓子」として具体的な商品名まで記載することが大切です。
これらのポイントに注意すれば、レターパックを活用してスイーツを送ることは十分に実現可能です。