使い終わった乾電池を捨てるのって面倒です。家庭にもよりますが、なかなか乾電池って捨てないですし、もえないごみとして捨てるのは、毎週あるわけでないです。
使用済みの乾電池は通常、普段のゴミとしては処理されないため、どう処理すれば良いか迷うものです。
事実、コンビニでの乾電池の廃棄や回収は行っていません。
では、どこで廃棄すれば良いのでしょうか。
この記事で乾電池の適切な廃棄方法とコンビニ以外で回収してくれる場所についてご説明します。
コンビニでの乾電池回収は可能か?
コンビニエンスストアは何でも対応してくれる印象がありますが、乾電池の回収はしておらず、捨てることも禁止されています。
普通に考えれば当たり前ですが、あまりに便利な場所なので、そう錯覚してしまうのも無理ありません。
簡単に捨ててしまえばバレないと考える方もいるかもしれませんが、そのような行為は「営業妨害」や「不法投棄」とみなされ、犯罪行為になり得ます。
では、なぜコンビニで乾電池を回収できないのでしょうか?
コンビニのゴミ箱は主に、店内で購入した商品の包装や飲食物の残りを捨てるために設置されており、顧客サービスの一部とされています。
さらに、ほとんどのコンビニには「家庭ごみの持ち込み禁止」という注意書きが貼られています。
たとえば、買い物中に車内にあった空のペットボトルや使用済みのポケットティッシュを捨てるくらいなら、店側が目をつぶることもあるかもしれません。
しかし、家庭から持ち込まれたごみを捨てる行為は、店側の方針に反するゴミ箱の利用と見なされます。
コンビニのゴミ箱は、「店内で購入した商品を捨てる」というサービスの一環であり、店外で発生したごみを捨てる場所ではないのです。
このため、コンビニでは乾電池の回収や廃棄は行われていません。それに燃えないゴミとして、不燃ごみまたは有害ゴミに分類されるので、乾電池は回収対象外のものです。
乾電池を正しく廃棄する方法
廃棄方法は、乾電池のタイプや居住地域によって異なります。
地域ごとの正確な情報は、各自治体の公式ウェブサイトで確認できます。お住いの地域によっては、廃棄のルールが異なることがあります。
こちらでは正しい廃棄手順を紹介しますので、参考にしてください。
廃棄する際には以下の2点を特に注意してください。
- 乾電池の端子部分をセロテープで覆い、内部の電流を遮断してから捨てる
- 正しい分別方法を理解する
これらについて詳しく説明します。
乾電池の端子部分にセロテープで覆って捨てる
乾電池の端子をセロテープで覆うことで、内部の電流を遮断し、漏電や液漏れのリスクを減らします。
端子を未覆蔽のまま捨てると、ゴミ箱で発火する可能性がありますので、端子部分は必ずセロテープなどで覆うようにしてください。
セロテープがなければ、ガムテープやビニールテープでも代用可能です。
正しい分別方法を理解する
分別方法には、「燃えるゴミ」「燃えないゴミ」「資源ゴミ」「粗大ゴミ」といったカテゴリがあります。
どのカテゴリに分類されるかは、居住する地域の規定によりますので、自治体のホームページなどで確認しておきましょう。
細かく設定されていますので、けっこう大変ですが、環境問題にも関わるものなので、正しい分別方法を学んで地域に協力できるよう心掛けるとよいですね。
コンビニ以外で乾電池の回収を受け入れてくれる場所
かつては家電量販店に回収ボックスが多く設置されていましたが、今では自治体による回収が一般的で、設置されている場所は減少傾向にあります。
ここでは実際に乾電池を受け入れてくれる場所をご紹介します。
地方自治体による回収
多くの地域ごとに利用されている回収ポイントが地方自治体によって設置されています。
回収は月2回行われることが一般的です。
家電量販店による回収
ヤマダ電機、ケーズデンキ、ビックカメラ、ヨドバシカメラなどの家電量販店では、乾電池を回収してくれます。
多くの家電量販店には、乾電池の回収ボックスがありましたが、現在は減少しています。
なので、直接レジに持っていくと乾電池の回収を受け入れてくれます。
ホームセンターによる回収
ホームセンターでは回収ボックスが比較的多く設置されています。ただし、ない場合もあるので、訪問前に確認するのをおすすめします。
図書館による回収
多くの図書館に回収ボックスが設置されています。自治体のホームページで確認できることが多いです。
地域の役所による回収
一部の役所には回収ボックスが設置されていますが、設置場所が限られている場合もあります。
地域集会所による回収
自治体が運営する集会所にもしばしば回収ボックスが設置されています。
これらの施設や店舗では乾電池の回収を行っており、使い終わった乾電池の処理に役立ててください。
乾電池以外の電池の処理方法は?
以下は日常でよく使用される乾電池以外の電池があります。
- ボタン電池
- モバイルバッテリー
- 充電式電池
モバイルバッテリーと充電式電池に関しては、先に紹介した回収場所での処分が可能な場合がありますので、ホームページ等で確認しましょう。
ただ、注意が必要なのは「ボタン電池」です。 これらは地元の回収ステーションで専用の回収缶に入れて廃棄する必要があります。
その回収缶の位置は、居住地の自治体ウェブサイトで調べることができます。
回収の理由は、ボタン電池が水銀を含む可能性があるためで、誤って通常のゴミに捨てると環境汚染の原因になることがあります。
ボタン電池を廃棄する際は、端子部分をテープで覆い安全に処理しましょう。
コンビニでは廃棄できない乾電池の廃棄方法のまとめ
この記事では、コンビニでは乾電池が回収できないこと、それと乾電池の廃棄ついて詳しく解説しました。
- コンビニでは乾電池の回収は行われない
- 廃棄方法は居住地によって異なる
- 一般の電池は家電量販店などの回収ボックスで対応花王
- ボタン電池は専用の回収缶で回収する
乾電池は、家庭の電子機器や子どもの玩具など、使用頻度は高くないが必要性は大きいものです。
そのため、具体的に廃棄するタイミングで正しい方法を思い出すのが難しいこともあります。
ぜひ、乾電池の廃棄時の参考にしてもらえればうれしいです。