私たちの日常生活に必須な乾電池は保存や捨て方もちゃんとしなくてはいけません。
通常は使用中のものが多いですが、時には使用を一時停止し、保管が必要になることもあります。
たとえば、子どもが遊ばなくなったおもちゃは、同時に電池を取り出しておくことが一般的です。
まだ使える電池であれば、保存し後で再び使用することが望ましいです。
乾電池を長持ちさせるためには、涼しく乾燥した場所に保管し、直射日光や湿度の高い場所は避けましょう。
また、保管中の電力損失を最小限に抑え、可能な限り長く活用するために役立つコツもあります。
それには、透明テープやセロハンテープが有効です。
なぜテープが推奨されるのか、その理由や他の家庭で使える方法についても詳しく解説します。
テープを使った乾電池の保存方法とプラスチックラップの活用
テープでの保管方法は、乾電池の両極にテープを貼ることで完了します。
ビニールテープやセロハンテープを用いると、電池が絶縁され、不要な放電を阻止できます。
これにより、電池の持ちを良くすることが可能です。
ガムテープも絶縁性がありますが、万が一火がついた場合には燃焼しやすいため、ビニールテープの使用が好ましいです。
テープの使用について説明しましたが、プラスチックラップを使っても良いです。
ただし、ラップを使用する場合、テープに比べて保護効果が若干弱まることがあります。
個人的にはセロハンテープの使用を好んでいますが、プラスチックラップはそれぞれ巻く必要があるため、多少手間がかかることがあります。
さらに、テープやラップを使用することにより、電極部分が他の電池と触れ合うことなく、火災などの危険を防ぐ効果も期待できます。
乾電池が引き起こす火災リスクはあるのか⁉
乾電池による火災が実際に発生するか疑問に感じることもあるでしょう。
事実、乾電池同士が接触して発火し、火災に至る事例が存在しています。
例えば、角型電池のプラスとマイナス端子が他の小型電池と触れ合い、ショートして火が拡がる事故が報告されていました。
電池が触れ合うと、極端同士がつながり電流が流れ、これによって火災や爆発が起こる可能性があるのです。
特に異なるタイプの電池が接触した場合のリスクは高まります。
そのため、異なる形状や種類の電池を同じ場所に保管することは避けるべきです。
種類ごとに分けて、小分けにするように保存しておくことをおすすめします。
ちなみに、総務省消防庁の統計を調べてみると、乾電池が原因の火災が報告されていますので、乾電池の保存はきちんとしておくべきでしょう。
乾電池の交換時は同時にやるべき?
電池を交換する際には、一度にすべての電池を新しいものに交換することが推奨されます。
古い電池と新しい電池を混用すると、電池自体の寿命が縮まることがあります。
さらに、異なるタイプの電池を混用すると、液漏れのリスクも発生するそうです。
であれば、交換時はケチらず、一度に交換するべきといえます。
冷蔵庫での乾電池保管は避けた方がいい?
乾電池を保管する際は、直射日光や高湿度、高温の場所を避けることが大切です。
以前は冷蔵庫での保管が効果的だとされていましたが、現在ではそれが推奨されることはありません。
その理由は、冷蔵庫内での長期保管が結露を引き起こし、それが錆や液漏れの原因となる可能性があるためです。
液漏れは、機器の故障を招くだけでなく、最悪の場合は乾電池の破裂につながることもあり、それが事故の原因になることがあります。
そのため、冷蔵庫での乾電池保管は避けるべきとされています。
日常生活で必須な乾電池の適切な保存方法はセロハンテープでもいい?のまとめ
乾電池は、適度な乾燥を保つ場所で、直射日光や高温多湿の環境を避けて保管することが大切です。
冷蔵庫での保管は液漏れや錆のリスクを高めるためやめるべきです。
乾電池の電極部分にはビニールテープやセロハンテープを貼り、保管すると安全です。
さらに、異なるタイプの電池を一緒にビニール袋に入れての保管するのではなく、種類ごとに分けて保管します。
乾電池の取り扱いには注意が必要であり、不注意により火災を引き起こす可能性があるため、正しい保存方法を心がけることが必須です。