韓国のジャージャー麺と日本のじゃじゃ麺はどこが違う？比較してみた

じゃじゃ麺とジャージャー麺、聞くと似ているようで、実は別の料理です。

ジャージャー麺は韓国料理とされがちですが、じゃじゃ麺は中国が起源で、日本の盛岡で発展しました。

これらの料理の主な違いについて詳しくご紹介します。

韓国のジャージャー麺と日本のじゃじゃ麺の主な違いは？

じゃじゃ麺もジャージャー麺も、初めは名前が似ているため混同されがちですが、実際にはいくつかの点で異なります。

韓国のジャージャー麺と日本のじゃじゃ麺の主な違いは以下の４つです。

これらの違いをカテゴリーに分けて、それぞれを詳しく解説します。

ジャージャー麺はもともと中国から来た料理です。この料理は中国以外にも、韓国や台湾で広く受け入れられ、現地で変化していきました。

盛岡じゃじゃ麺は、戦前に満州に住んでいた日本人男性が発案者です。

彼は戦後、日本に帰国し、満州時代に親しんだ肉味噌麺に触発されて、盛岡で麺料理の屋台を開いたそうです。

最初は餃子専門の屋台でしたが、1953年ごろには餃子の皮の余りを活用して麺を作り始め、そこに肉味噌と他の具を加えて「じゃじゃ麺」として販売しました。

地元の食材を使い、地元の味に合わせたこの麺料理は、やがて盛岡じゃじゃ麺として定着したそうです。

この料理を提供した「白龍（パイロン）」は、盛岡の有名な冷麺店として今も大変な人気を誇り、地元の人々だけでなく多くの観光客も訪れる名店です。

ジャージャー麺には中華麺を使用しますが、じゃじゃ麺では、平たいきしめんやうどんが用いられることが多いです。

日本人のうどんへの親しみやすさが、じゃじゃ麺の人気に一役買っているでしょう。

ジャージャー麺の肉味噌は甘辛くスパイシーですが、じゃじゃ麺の肉味噌はより塩辛く、甘みが控えめです。

見た目も似ているので、食べてみないとわからないかもしれません。

じゃじゃ麺はその温かさが特徴で、茹でたての熱々の麺に肉味噌、キュウリ、ネギを混ぜて食べます。

また、ジャージャー麺とじゃじゃ麺を食べる際に違いがあります。じゃじゃ麺には、テーブルに用意された酢やにんにく、生姜で好みにカスタマイズするのが一般的です。これがじゃじゃ麺の魅力の一つとされています。

最後に、じゃじゃ麺を食べた後の〆に「チータンタン」を楽しむのも特徴的です。

これは、うどんの茹で汁に卵を加え、肉味噌やラー油、ニンニクで味付けしたスープです。この方法は、じゃじゃ麺独特の食文化を形成しています。

盛岡のじゃじゃ麺は地元で非常に人気があり、朝食としても「朝じゃじゃ」として親しまれています。

最初はじゃじゃ麺とジャージャー麺が同じ料理かと思っていましたが、全く異なるものだということがわかりますよね。

これらの麺料理は、麺の種類、肉味噌の風味、起源、調理法や食べ方においても違いがあります。

盛岡でじゃじゃ麺を注文すると、予想外にうどんが提供されることがあり、驚くかもしれません。

また、じゃじゃ麺は食べながら味を調整する楽しみがあるため、それを知らずに食べると味に対する評価が分かれることもあるようです。

ジャージャー麺とじゃじゃ麺の違いを知ったら、是非両方を試してみるのがおすすめです。もし、盛岡へ行ってじゃじゃ麺を楽しむなら、盛岡の元祖店で食べてみたいですよね。